ホテル業界で働く場合、仕事には頭字語が欠かせません。使用する多くの頭字語の中でも、2 つの頭字語は業績を測定するうえで、特に重要です。2 つの名前は似ているように聞こえますが、それぞれの指標を掘り下げていくと、はっきりとした違いが見えてきます。
RevPAR と TRevPAR は、ホテル経営者が物件やポートフォリオの健全性を評価し、業界関係者が市場の健全性を測定するのに最も頻繁に使用される 2 つの指標です。とはいえ、こうした測定基準を単体で理解するだけでは不十分です。真のパフォーマンス分析情報は、両指標の根本的な違いを理解し、包括的なベンチマーキング戦略においてこの 2 つの指標が相互にどのように補完し合っているかを理解してこそ得られます。
RevPAR とは?
RevPAR(Revenue Per Available Room:販売可能客室一室あたり売上高)は、ホテル業界で最も一般的に使用されている主要業績評価指数(KPI)です。ホテル経営者は、この指標から、客室部門の営業収益の財務実績に関する分析情報を得ているほか、宿泊施設の物件規模やタイプに関係なく、今後の収益の増減を把握するために役立っています。今説明した最後の部分こそ、RevPAR が広く使われている理由であり、この指標を使えば、ホテル業界のどのセグメントであっても比較することができます。
RevPAR の計算方法
RevPAR は次のような簡単な計算式で算出できます。